北野天満宮

北野天満宮（きたのてんまんぐう）は、太宰府天満宮と共に全国1万社以上ある天満宮の総社的地位にあります。北野天満宮には、学問の神様菅原道真公が祀られており、毎年たくさんの学生が参拝に訪れる。

北野天満宮は京都でも屈指の梅の名所で、梅園では約2万坪に50種約1500本の梅木が植えられています。青梅は6月に採取され、境内で干された後、12月後半大福梅（おおふくうめ）として授与されます。

本殿前には、左遷された菅原道真公を追って太宰府まで飛んだという「飛梅伝説」がある紅和魂梅が咲く。渡辺綱が晴明神社近くの一条戻橋で鬼に連れ去られそうになった時、北野天満宮上空で鬼の腕を切り落とし助かった事に感謝し奉納した渡辺綱の灯籠があります。

日・月・星の光を意味する三光門は、日と月の彫刻はありますが星はありません。星は、三光門の上に輝く北極星を指すともいわれ、「星欠けの三光門」の別名があります。

菅原道真公の遺言で「死後、牛に引かせ座り込んだ場所へ埋葬せよ」との言い伝えから臥牛の像が多く奉納されています。

菅原道真公の誕生日が845年6月25日、大宰府へ左遷の宣命されたのが901年1月25日、大宰府で死去したのが903年2月25日と「25日」に縁がある事から、毎月25日は「天神さん」の名で知られる縁日が行われます。

当日は6時頃～21時頃まで、露天が立ち並び多くの人が訪れる。特に1月の初天神、12月の終い天神はいつもより多くの人で賑わいます。

北野天満宮節分祭（2月3日）では、茂山千五郎社中による追儺狂言、上七軒歌舞会の舞妓さん芸子さんによる日本舞踊が奉納されます。

2月25日、神前に菅原道真公が好んだ梅花をお供えしお慰めする梅花祭が行われます。野点大茶湯では、上七軒の舞妓さん芸妓さんによるお抹茶がいただけます。

6月24日、楼門に直径約5m京都最大級の大茅の輪が取り付けられる。翌6月25日は、菅原道真公の誕生を祝う御誕辰祭（夏越天神）、無病息災を願う「大茅の輪くぐり」がおこなわれます。

平成19（2007）年から公開されたもみじ苑はオススメの紅葉スポット。もみじ苑では、御土居（おどい）の一部を見ることができます。

令和4（2022）年、雪月花の3名園一つ「花の庭」が梅園に再興されました。「雪の庭」は妙満寺、「月の庭」は清水寺にあります。

北野天満宮周辺には、東に京都五花街の一つ上七軒・おかめ伝説の大報恩寺（千本釈迦堂）、北に桜の名所平野神社があります。

北野天満宮から世界遺産金閣寺まで歩く事も可能です（金閣寺～北野天満宮コース）。

京都駅から北野天満宮へのアクセスはバスで乗車時間約30分。嵐電北野白梅町駅から北野天満宮まで徒歩約7分。

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