京都名庭園

公開日:2013年9月11日
更新日:2024年10月6日
執筆者:りょうたろう

京都にある数多くの美しい庭園の中から特に厳選した名庭園をご紹介します。庭園と一口にいっても、坪庭のような小さなものから、数十万坪に及ぶ広大なものまでさまざま。

庭のスタイルも枯山水庭園、借景庭園、石庭、苔庭、池泉庭園といった多様な形式があり、それぞれが異なる魅力を持っています。

庭園によっては、お抹茶（別料金）とお茶菓子をいただきながら、静かに庭を鑑賞できる場所もあります。伝統的な京都文化を体感し、心を落ち着かせることができる特別なひとときです。

京都の庭園巡りを効率的に楽しむなら、庭園めぐりコース（東エリア）や庭園めぐりコース（西エリア）がオススメ。これらのコースでは、庭園を中心にした観光プランを立てやすく、一日で複数の名庭園を訪れることが可能です。

京都の庭園は、四季折々の風景を楽しめるだけでなく、日本の美学や伝統が凝縮されています。ゆったりと庭を眺めながら、その静寂や美しさに癒されてみてはいかがでしょうか。

1.桂離宮

桂離宮は、国内外で高い評価を受けています。アメリカの日本庭園専門誌では、日本庭園ランキングで足立美術館（島根県）に続き毎年2位に選ばれている。

桂離宮は、宮内庁管轄で予約が必要です。参観するには、インターネットなどで事前申込みか当日申込みになります。

桂離宮

2.天龍寺

天龍寺（世界遺産）曹源池庭園は、日本初の特別史跡名勝に指定されました。嵐山・亀山を借景に取り入れた池泉回遊式庭園です。

春はサクラ、秋は紅葉、冬は雪と季節ごとに素晴らしい景色が広がります。

雪の天龍寺曹源池庭園

3.龍安寺

龍安寺（世界遺産）の石庭は、15の石が7・5・3にわけられ、どの角度から見ても全ての石を見ることが出来ない様に配置されています。

イギリスのエリザベス女王が訪れたことから世界的に有名になり外国人観光客も多く訪れるようになりました。

龍安寺

4.仁和寺

仁和寺（世界遺産）は、宸殿の南北に庭が配置されています。南側には白川砂を敷き詰めたシンプルな南庭、北側では池を配し奥に五重塔を望む北庭が見どころ。

仁和寺北庭

5.苔寺

正式名称西芳寺（世界遺産）は、庭園を覆う一面の苔から苔寺と呼ばれています。3万5千平方メートルのお庭に120余種もの青苔。苔の緑が濃くなる梅雨の時期が最も美しいといわれる。拝観するには往復ハガキかオンラインで申し込みます。

苔寺

6.東福寺

東福寺（京都五山第四位）方丈には、南庭（枯山水庭園）・西庭（井田市松）・北庭（小市松）・東庭（北斗の庭）と東西南北に趣の違った庭（重森三玲作庭）が配置されています。

東福寺枯山水庭園

7.建仁寺

建仁寺（京都五山第三位）は、京都最古の禅寺です。方丈前庭（枯山水）と小堀泰厳老大子作庭（監修：北山安夫）の潮音庭はオススメの名庭園です。

建仁寺潮音庭

8.円通寺

円通寺の庭は、国の名勝に指定されています。約40もの大小の石を配置し比叡山を借景にした枯山水庭園です。観光客も少なく穴場の名庭園。

円通寺

9.大徳寺

大徳寺には、20以上の塔頭をありますが、一般公開されているのは、大仙院・高桐院・瑞峯院・龍源院の4箇所です。高桐院では、お抹茶（別料金）がいただけます。龍源院では、坪庭の東滴壺が見れる。

通常非公開の総見院・興臨院・黄梅院は春と秋に特別公開されます。効率よく多くのお庭が見たいのであれば特別公開の時が狙い目です。

龍源院「一枝担」

10.修学院離宮

修学院離宮は、後水尾上皇が造営された離宮で毎年数度清遊されるほどお気に召された場所でした。上離宮・中離宮・下離宮で構成され、松並木の道（御馬車道）でつながれいています。

修学院離宮は、宮内庁管轄です。事前申込みの空きが生じている場合、当日8時30分に現地受付窓口及び宮内庁ホームページ上に掲示されます。当日申込みは、11時頃から先着順に整理券を配布されます。

修学院離宮

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